起業と夢,夢と起業

起業家と呼ぶに相応しい男 チェコ人ヨゼフの物語を少し。

中央ヨーロッパの夜明けはソ連邦崩壊の1989年だった。
1989年まではイデオロギー社会主義に縛られて人々は日々楽しく過ごすことが
生きる道だった。ノルマ的に簡単な仕事が与えられていたが,朝のうちにその日のノルマを達成して昼からはのんびりと遊んで暮らすのが一般的で,週末は郊外に出て遊ぶ
のも習慣だった。人生を楽しむ方法はあまりなかった。

チェコ オロモウツ市に生まれ育ったヨゼフは,与えられたコンピュータ関連の仕事を
楽しんではいたがやり甲斐はなかった。共産党員になるのを拒否し続けていたから出世の道はまったくなかったから。

1990年に起業し,一人でコンピュータのソフト会社TESCOSW社を設立した。
(設立当初はTESCO社だったが,後に英国から進出したスーパーマーケットTESCO社と
紛らわしいので,現在の社名に変えた)
突破口を捉えてから大発展7階建てのビルを建てるのにそれほど年月を要しなかった。
テスコSW社

その後,ディベロッパー会社であるRCO社を設立して,2003年にはビルを完成させた。
モラヴィア一の近代的高層ビルはすぐ存在を知られるところとなり,現在その大ホールは,国際会議や国内の重要な会議が開催されている。
モデルショー,ファッションショーには大勢の市民が集まる。電子パーツや化粧品の展示販売は小ホールで開催される。
RCO社

そこまではヨゼフとインタビュー形式で記事になっている:

インタビュー記事


今年2005年5月に文部省から私立大学設立の認可を受けた働き蜂のヨゼフは,開校に向けて馬車馬のごとく働きだした。
この私立大学(仮名称 モラヴィアオロモウツ大学)の成功を人生のまとめとして見届けるというのが時代の寵児であり起業家であるヨゼフの夢となっている。


私の方は,日本の現代資本主義にどっぷりと浸かってかなり波瀾万丈に生きてきた。とても楽しいサラリーマン生活を送ってきた。

そして今,1968年以来 ヨゼフと二人で語り合った夢,
「いつか将来一緒に働こう」の
実現に努力している。
「日本とチェコの架け橋を築く」という夢。
オロモウツ案内のHP