プシェドモスティー

わたしが散策したマンモスの地を説明しておきたい。 http://4travel.jp/traveler/fk/album/10026504/ チェコ鉄道プシェロフ駅からバスで10分のところがバス停プシェドモスティーだ。プシェドモスティーは大戦前は寒村で大きな建物といえば教会だけだった。…

チェコのマンモス化石

マンモス化石についてもう一度整理して書いておきたい。 プシェロフ市郊外のプシェドモスティはむかし大量のマンモス化石が発見されてたいへん有名なところである。プシェドモスティで2006年7月現在、やっと本格的調査が始まった。この発掘現場は、今ま…

コメンスキーの実績

「教育の父」コメンスキー(ラテン語名はコメニウス、1592−1670年)の部屋が館長自慢のものである。この博物館はコメンスキーの遺品を集大成して展示するという目的で設立されて、40年近く館長として働いてきたヒブルさんは多くの遺品収集を手がけ…

コメンスキー博物館

この町にも博物館(もとはお城だった)があるので訪問した。そのお城の円形の屋根は随分とスマートだ。尖塔のすぐ下のほうにある丸い金色の玉には日常品(1リットルのお酒、新聞・日用雑貨等)が2002年に保管された。屋根を造り直す工事のときだった。…

プシェロフ

チェコ東部のプシェロフの国鉄駅は、鉄道マニアなら建物を見るだけでも楽しくなるだろう。2002年ごろに改装されてしまったが、かなり歴史的な部分が残っている。東のスロヴァキアとの国境近くでベチョヴァ川が生まれてこの街を流れ、西南に向かいモラヴ…

6月28日

プシェロフへは電車で訪問した。

地底湖

無人のテプリツェ駅から徒歩で一キロ離れたところに国の自然公園があるというので、わたしたちは自動車に乗って、遠回りして、背の高い野草が目の前をふさいでいる道を走った。テプリツェ駅から公園には自動車道が通じていないから、遠回りしたわけだが、そ…

大自然

ジュラチャン氏の開発途上な土地を本人に案内してもらった。鬱蒼と茂る山林の湿った地表にぽっかりとあいた露天の洞穴を指し示されるまま上からのぞいて観察してみたら、表面が軟らかそうな成長している岩石というものがあった。自然が今の瞬間生き続けてい…

洞窟レストラン

モラヴィア地方ではかなり知られていた石灰製造・加工の工場を上手に改造してレストランと宿泊施設に完成させたものだった。16世中葉から1976年まで近くで採掘した石灰岩を1000度の高温で溶かし石灰として建築用レンガを製造していた。その現場は地…

テプリツェ

テプリツェのスパーを擁する大きなホテルが立ち並ぶ保養地も森林のなかにある。19世紀後半にはいってイエセニークもテプリツェも水応用の治療で人を集客して開発が進んだ。オーストリア帝国の衰退が忍び寄っていた時期ではあったが、鉄道網の発展はドイツ人…

チェコの保養地

オロモウツから東に車で20分足らず走るとテプリツェという所に行く。テプリツェは保養地で知られ健康治療スパーの町。チェコ国内からの保養者も多いが西欧からのお客さんがいつも散歩したり買い物をしているから、モラヴィアでは珍しく外国語が氾濫している…

6月27日

実業家ジュラチャン氏が経営するレストランや現在開発を進めている洞窟を案内すると申し出てくれた。

趣味人

夕方わたしと妻は友達に招待された。小高い聖なる丘コペチェックの一角に二年前から建築中だった大きな家にはまだ家具は揃っていないからできたての屋敷で、趣味人のご主人は家よりもプール付きの前庭がじまんだ。庭いじりが趣味な大男ネマイヤさんは、チェ…

礼拝堂

礼拝堂内部の壁には六つの浮彫りが飾られている。みな聖書に表れているという犠牲と生贄を捧げるシーンで、例えば、アブラハムが自分の息子の代わりに羊を焼いて神に捧げる場面のレリーフがある。「完全なる犠牲」となったイエスの十字架はりつけの浮彫りで…

聖人物語はいつブームになるか?

わたしはよく思うが、聖人に列せられた人物は実在した者もそうでない者も波乱に富んだ人生をおくったようで偉人風の人生物語になっているから、キリスト教が育った風土を知るのに役立つのではなかろうか。まったくこの世に実在できそうもないストーリーのギ…

世界文化遺産というもの

この35メートルの文化遺産は日本人にとって簡単に値打ちや意味がわかる代物でない。世界中には目の覚めるような美しい遺産、巨大な遺構、大自然などたくさんあるから、すでにそれらを見学された方にとり、これが世界文化遺産なのかとむしろいぶかしがる日…

町の特徴を醸し出す歴史

この町の突出した特徴は,カトリックが権勢を欲しいままにふるった時代から司教座があったことにある。時を経て司教座は大司教座に昇格して,ますます贅の限りを尽くした。もうひとつの特徴は,宗主国ハプスブルク家の帝国領土をまもる砦として発展したこと…

6月26日

聖三位一体コラム(柱)という記念碑がチェコ共和国オロモウツの世界文化遺産に登録されたのはミレニアムの年2000年で、その最後の月にユネスコ登録記念のお祭があった。静かな古都にとっては近年始めての賑わいで、人口の大半が市街に繰り出す騒ぎだっ…

6月25日

いそがしい海外出張のあいだを割いてパリからわざわざ観光資源を調べるためにオロモウツに来られた方をぜひともわが友ヨゼフに紹介しておきたいと考えて、彼の事務所に出向いた。みな忙しいので、10分ほど雑談をして分かれる。フジトラベルの岸さんは電車…

6月24日

ある地元の旅行代理店オーナーが一日わたしたちを案内するという。親切な申出なのでわたしたちはWさんの乗用車に乗り込んだ。*オロモウツ・チーズ オロモウツの名産をひとつあげて欲しいと問われれば、多くの地元の方はオロモウツチーズとよばれる変わったチ…

6月23日

*旅行代理店 この度のチェコ訪問のまえに偶然なことで旅行代理店の方と東京でお会いしていた。チェコ東部の観光事情をご説明していまだ世の中に知られていないのに観光の資源がたくさんある地方であるこのモラヴィア地方は日本人の好きそうな手ごろな名所が…

6月22日

今日でチェコを離れて帰国の途につく方はミニバスでプラハに向かった。プラハからモスクワ経由で帰国するのは明日のことになる。残留組と称してもう少し異国の滞在を予定されている3名の女性は日本語通訳をともなってタクシーでポーランド日帰りの旅に早朝…

司教座

1063年にこの地に司教座がおかれた。 以降歴代の司教はチェコ東部モラヴィア地方での布教に大きな貢献を続けて、時の経過とともに領土をふやし権力を強くした。 チェコが初めてヨーロッパで輝いたチェコ王カレル4世の時代には王直々の司祭となり,コイ…

6月21日

*プラハ チェコといえば首都であるプラハを連想する方が大多数と思う。いままで日本からご案内した方々はほとんど皆どうしてもチェコ観光を加えたいといわれた。今日はプラハに住む日本語を学んでいるチェコ娘がちょうど学校が休みなので観光通訳できるとい…

世界文化遺産のレドニツェ/ヴァルティツェ

昼前には目的地のひとつレドニツェに到着した。レドニツェとヴァルティツェはお城と庭園で文化的景観のカテゴリーとして1996年に世界文化遺産に登録された。 ドイツ系リヒテンシュタイン家はハプスブルク家領内にいくつかの領地を持っており、そのひとつ…

6月20日その1

手配のミニバスで出発した。目的はふたつで,世界文化遺産のレドニツェのツアーと洞窟のワインセラーでワインと食事をすること。 オロモウツを出発して国道を20分も南下すると、見晴らしのよいなだらかな丘が目にさわやかだ。広々とした緑色の平原のなかに…

6月19日その2

今日は国境を二度もまたいで疲れた。 *領有問題 ベッドに潜り込むまえに国境に絡むシレジア領有問題について考えた。かのオーストリア帝国のマリア・テレジア女帝が君臨した前後もながくチェコはハプスブルク家に支配されていたが,チェコ領土であったシレジ…

6月19日その1

昨晩おそくブダペスト一泊の旅行を終えて疲れているようだったが,予定通りご婦人方をローカルのジーゼル機関車でポーランド国境に御案内すべく出発した。オロモウツの北には市民に親しまれているイエセニーキなどの山脈が連なっている。 この山脈には金や銀…

6月18日

今日は魔女狩りの資料を展示しているので有名なヴェルケー・ロスィニに一人で行くことを決めていた。 週末のローカル電車もバス運行も極端なほど少なくなるので気をつける必要がある。とくに夕方からは不便で,タクシーの利用しか足の方法がなくなる場合もあ…

fksa流チェコの旅