「モラヴィア」15-16世紀にはモラヴィアの超名門貴族ペルンシュテイン家が長らく保有したが、かの廃城として有名なヘルフシュテイン城の持ち主でもあった。

ペルンシュテイン家の紋章は野牛ズブルの頭を描いたもの。プシェロフ市の紋章もズブルを描いているし、プシェロフ市にあるビールメーカーのロゴもズブルの頭。ほんの少し書いただけだがそれ程、ペルンシュケイン家は至る所に城を持ちモラヴィアに力をもって君臨していた。日本語風に言うと、国が形作られる前の地方の豪族だった。
ペルンシュテイン家の時代にゴシック-ルネサンス調の強固な城塞となった。ただし、綺麗で素敵に飾る都会のお城ではなく、地方豪族の持ち物らしく男性的な荒々しさがた目立つ外見となっている。


持ち主が変わりその時々の好みによって増築改築されたが、横に上に拡張されたので外から見ると本丸というのがどこにあるのか分からないほどだ。部屋の造りも最初から計画によって建築されたものとは異なっている。つまり継ぎ足し改築により一貫性がない。それでも貴族の居城らしく自分たちが暮らした部屋の装飾は昔のチェコ貴族の好みが表れているようだ。