「アヴァル」

アヴァルというあだ名の男も加わって3人でチェコビールを何杯も味わった。
このアヴァルは70歳だが電子に詳しく実験装置を見せてくれた。
信号一つで出力は無限という論理で装置を作ったのには,その努力と想像力に頭が下がる。
新しい考えの論理だと言う。
私もむかしICが普及し始めた頃一ビットマイコンと言うのを工作した。簡単ではなかった。だからアヴァルの血の結晶というものに頭が下がるわけだ。

工作装置を巡って他の連中が冗談を放つから,僕はこのアヴァルの頭脳は大変えらいもので安い冗談でからかってはいけない,とつい大口をたたいてしまった。ビールの勢いだろうか。

二軒目のバーに入ると,アヴァルはすぐに帰宅してしまった。このバーにアヴァルの娘がいたから帰ったのかな〜

朝方になってしまいオロモウツに戻れなくなり,友達の家にタクシーで行き一泊させてもらった。