「零細企業」

「零細企業」の響きを考えてみた。岡野さんのように大変優秀な方が日々寝食を忘れて技術開発され成功されているが,岡野さんの経営されている会社規模が小さいからといって,「零細」というのは適切な表現でないような気がした。優良な小規模企業であって,けっして零細企業ではないだろうと思える。
単語に対していくつか気になっているのを連想してみた。
むかし「外人」という単語が使われていて,外国人はそれを嫌う傾向があった。いつしか「外国人」に変わったので僕は喜んだ。
「移民」という単語がある。むかし,これは「棄民」の響きがあるとして嫌がる人がいて,「移住」という単語を使う人が多かった。だがこの「移民」というのはいまだに使われている。移住者がブラジルで艱難をなめつくした事情を知らない人が多いからだろうと思う。公文書でも「移民」というのを使い続けているからでもあろう。
「米国」と「アメリカ」:アメリカというのは北米・中米・南米を総称して呼ぶアメリカ大陸のことで米国をアメリカと表現するのは僕には躊躇いがある。アメリカ合衆国アメリカと表現するのは,中米と南米諸国にたいして失礼だろうと僕は考えている。
米国は以前中南米を,アメリカの庭と呼んでいた。アメリカン・ハイウエイを建設した。アメリカン・ハイウエイではトラックで中南米の鉱物資源をむかし無断で米国に運んでいたという噂がある。色々な事情があって中南米は米国を毛嫌いしている。その様な事情を考慮して,アメリカ合衆国アメリカと呼ぶのは適切でないと考えている。
アメリカ合衆国を「アメリカ」ではなくて「米国」とよぶ日本人はかなりおられる。