「樺太の南端の港で入国手続き」

イ-ガリ号コルサコフ港に接岸

起床したのは7時半、母に起こされる。

朝食は8時から。
ご飯と簡単な野菜だけ。
厚生省の人がお茶とコーヒーを親切丁寧にサービスした。

水に困るかと思って大きな水筒を二つ持ってきたが、水は深層水が皆に配られた。
これは遺族に関係する実業家が皆に二週間分無料奉仕で提供されたもの。

普段は飲まない深層水が山ほど部屋に置かれた。

遺族の方でジューズを提供された方がいる。
厚生省からと思うが船酔いどめの薬が配られた。
更に、期待していなかったが、湯沸かし器も配られた。

さて、朝にはもう樺太つまりサハリンの陸が遠くに見渡せたが、
食事後すぐにコルサコフ港に接岸した。
みな4階・5階のデッキにでて個人個人で撮影をした。
カメラのプロもいるかもしれない。

このコルサコフではロシア入国手続きというのをやった。
厚生省とMOツーリストがすべて手配しているので、我々にとっては実に簡単なことであった。
形式上通関吏が乗船していたが、我々は何もすることもない。

昼食は1時。
スープがでた。鮭のスープで美味しかった。ご飯は水気が多いがまあまあで、
ジューズは蜂蜜ジュースだった。
食事を食べながらみなさんの話に耳を傾ける。

元兵士で生き残りその後長い人生を乗り越えてこられた方と,
戦争遺族の方の話だから臨場感あり、実に困難な時代を踏み越えられた方々の物語だ。