「パラムシル島」

目の前に見える、静かな人の気配が全くない島、そこはパラムシル島で左に霞んで見えにくいのが占守島だ。
ついにやって来たかと感傷にふける人が多い。私もデッキに出て島を眺める。

シュムシュ島で生活し戦闘を体験された方々はとくに感慨深げに濃霧の中のシュムシュ島をじっと見つめておられた。
9月だというのに殺伐として寒そうな霧に覆われた島...
パラムシル島に白い筋が見えるのは万年雪だ。至る所に万年雪が見える、その様な寒々とする島が北千島の地。

艀がやって来ることになったが、いくら経っても艀が見えない。
予定はくるくる変わるし、よく理解できないが、なんでもサハリン州知事と会って遺骨調査の許可を得るとか言っている。
事前にやってあるはずだから形式を整えるための知事訪問であろう。

我々が島にあがるのは明日。


写真に専念している。
デジタル・ビデオ・カメラでビデオと静止画をどんどん撮っている。撮ってはすぐに部屋に戻りチェックして静止画はPCの方に移植する。バッテリーは部屋で充電。
これ程までに充実した写真研究の場は他にないだろう。
贅沢な二週間という恵まれすぎた時間を有意義に過ごしつつある。

いよいよ娘から借りている電子一眼レフを使おうと思う。