スタレー・イーチンの城跡

 近くにあって自動車ならば1時間以内に行くことができる,うら寂しくもこれぞ廃城という石柱だけがたくさん残り荒れ放題になっている城跡がスタレー・イーチンにある。欧州には古代ローマ人が建設していまは荒れ放題になっているといった建築物が名の知れない村に佇んでいるのも珍しいことではないが、そのお城跡は崩れかけた多くの石柱だけが、険しくて狭い山頂にそびえている。日本中世の建築物は木造であったから、オリジナルの風雪に耐えながらもボロボロになった石柱が山のてっぺんにある、その風景は日本にはひとつもありえない。そのうえ山の頂からの眼下に広がる平原の眺めは絶景だ。殺風景でかざりっけなしの石柱たちが栄華を偲んでいるように思うのはロマンチックすぎるだろうか。
そこは歴史好きの日本人の感性に訴える風景だと思う。ぜひとも訪れたい場所である。
 今日はロジュノフで時間をオーバーしてしまった。
ロジュノフとラドポシュト山をあとにしてミニバスでオロモウツ市にあるモジツ教会に向かった。
http://4travel.jp/traveler/fk/album/10083797/