チェコの保養地

 オロモウツから東に車で20分足らず走るとテプリツェという所に行く。テプリツェは保養地で知られ健康治療スパーの町。チェコ国内からの保養者も多いが西欧からのお客さんがいつも散歩したり買い物をしているから、モラヴィアでは珍しく外国語が氾濫している町という特徴がある。もちろん国際見本市があるときには外国からの訪問客が絶えないブルノというイベントで外国人を引き寄せる都市もあるが、観光とスパーを組み合わせて外国から年中西欧人を引き寄せている都市はチェコ東部では二ヶ所しか知らない。実は水治療を開発したのはオロモウツの北の山脈の村に住むドイツ人だった。イエセニーキー山脈の懐に銀採掘で繁栄したイエセニークは、銀が枯渇した頃、ドイツ人が水を使う健康回復治療法を完成した。彼は農業を生業としていたが傷を癒すのにきれいな水を患部に流し続けると自然に治るというのを発見した。イエセニークの自然水の成分が治療にあっていた。