「パラムシル島」

魚釣りのつもりが鳥を釣ってしまった

朝から霧が深い。
刻々ときれいに変化する大きな虹を頻繁にデッキから眺める。鯨を一瞬見た。

悪天候により今日の朝の予定はキャンセルで、船の上を散歩したり船室で読んだり書いたりしている。

デッキにでて北の占守島を眺める。
南のパラムシュル島に虹が架かっているので写真を撮る。

朝配られた弁当は部屋で食べることになったが、天候が悪くてとても島に渡れないからだった。

天候は急転した。諦めていたのだが、二時半に出発してパラムシル島の港に到着。
そこからバスで丘の高台に行く。

この島は海軍基地だったようだが、軍機もたくさんあって格納庫がたくさん残っている。10ヶ所以上も格納庫は展望できるのだった。
哀れを誘う戦争の跡はここでは戦闘機の格納庫が残っている。
対戦終わり頃には戦闘機は南部戦線に移動したために、昭和19年頃にはもう4機ぐらいしか千島にはなかったそうだ。米国はアジアに戦略を集中したのだった。