フロイトが生まれ育ったプシボル駅をすぎると右方向の丘の中腹に高くそびえるタワーが現れる。シュトゥラムベルク城の筒という名称のタワーだ。シュトゥラムベルク旧市街は、その名の駅から歩いて10分程度の距離で、途中には有名な古い木造家屋が残っている。木造建築をいくつか過ぎるとズデニェック・ブリアンの作品等を展示するブリアン博物館が見えてくる。これを目当てに町を訪れる人も多い。古代の遺跡がたくさん発見された有名な洞窟もある。もちろん旧市街はとてもロマンチックな造りだが,傾斜をそのまま利用して建物で広場を囲んでいるのは実に珍しい。

ブリアンは古代生物の絵を描いてその後の古代生物・動物の絵画とスケッチに影響を与えた人物。僕は特にマンモスの絵が気に入っている。この博物館の管理者もブリアン研究で有名な人だ。