6月21日

*プラハ
チェコといえば首都であるプラハを連想する方が大多数と思う。いままで日本からご案内した方々はほとんど皆どうしてもチェコ観光を加えたいといわれた。今日はプラハに住む日本語を学んでいるチェコ娘がちょうど学校が休みなので観光通訳できるというので、グループをオロモウツ駅で見送った。女性だけのグループで日帰りプラハ観光への出発だった。
http://4travel.jp/traveler/fk/album/10031955/


 わたしは早朝彼女たちを駅構内で見送ってから事務所に出かけほんの少し仕事を済ませ、昼からはヤロさんと今月はじめにオープンしたオロモウツ大司教博物館に足を運んだ。


*オロモウツ大司教博物館
100メートル以上もある尖塔を戴く聖ヴァーツラフ大教会のあるヴァーツラフ広場に入ると珍しく大勢の人が出入りしていた。目当てはまっさらな博物館で、オロモウツ大司教というのが冠されている。このオロモウツ大司教博物館は、ローマ・カトリック教会チェコ政府が協力してプロジェクトを立ち上げ、長いあいだ放りっぱなしにされてきたがチェコ史上名誉ある宮殿を改修して古都オロモウツにふさわしい博物館としてやっとお目見えした。歴代司教と大司教が所有していた博物とおもにオロモウツ県の博物館から移設した宗教に直接関係する絵画や彫像などを展示する事になった実に古い建物である。この類の博物館はおそらく今までどこにも無く注目に値するが、2003年当時の教皇パウロ二世がこの地を表敬訪問したとき、歴史的につねにカトリックをかたく守り通したオロモウツの司教と大司教の偉業をたたえ特別な博物館開設という考えを促したそうである。


オロモウツの成り立ちはカトリックぬきに語れない。わたしはキリスト教を詳しく知らないが、日本のキリスト教信者も本場のそれに精通しているものはあまりいないと聞いている。ここでほんの少しだけだがオロモウツの司教・大司教がいかに重要な歴史の担い手であったかをここで思い出しておきたい。