2006-09-03から1日間の記事一覧

趣味人

夕方わたしと妻は友達に招待された。小高い聖なる丘コペチェックの一角に二年前から建築中だった大きな家にはまだ家具は揃っていないからできたての屋敷で、趣味人のご主人は家よりもプール付きの前庭がじまんだ。庭いじりが趣味な大男ネマイヤさんは、チェ…

礼拝堂

礼拝堂内部の壁には六つの浮彫りが飾られている。みな聖書に表れているという犠牲と生贄を捧げるシーンで、例えば、アブラハムが自分の息子の代わりに羊を焼いて神に捧げる場面のレリーフがある。「完全なる犠牲」となったイエスの十字架はりつけの浮彫りで…

聖人物語はいつブームになるか?

わたしはよく思うが、聖人に列せられた人物は実在した者もそうでない者も波乱に富んだ人生をおくったようで偉人風の人生物語になっているから、キリスト教が育った風土を知るのに役立つのではなかろうか。まったくこの世に実在できそうもないストーリーのギ…

世界文化遺産というもの

この35メートルの文化遺産は日本人にとって簡単に値打ちや意味がわかる代物でない。世界中には目の覚めるような美しい遺産、巨大な遺構、大自然などたくさんあるから、すでにそれらを見学された方にとり、これが世界文化遺産なのかとむしろいぶかしがる日…

町の特徴を醸し出す歴史

この町の突出した特徴は,カトリックが権勢を欲しいままにふるった時代から司教座があったことにある。時を経て司教座は大司教座に昇格して,ますます贅の限りを尽くした。もうひとつの特徴は,宗主国ハプスブルク家の帝国領土をまもる砦として発展したこと…

6月26日

聖三位一体コラム(柱)という記念碑がチェコ共和国オロモウツの世界文化遺産に登録されたのはミレニアムの年2000年で、その最後の月にユネスコ登録記念のお祭があった。静かな古都にとっては近年始めての賑わいで、人口の大半が市街に繰り出す騒ぎだっ…